
鈴木友里絵「歌は人そのもの。もっといい歌をうたえるように、人間として成長したい」
最初にインタビューを載せた饗庭純と同様、鈴木友里絵に出会ったのも今はなき『MUSIC にゅっと。』の弾き語り女性シンガーソングライターオーディションだった。「強くなれなくても」をギター弾き語りで披露。人懐っこいメロディ、伸びやかで温かい歌声、チャーミングな笑顔で、審査員の伊藤豪英さんから個人賞をゲットした。 彼女が輝くのはステージの上だけではない。行動力もすごくて、事務所にもレーベルにも所属しない完全D.I.Y.でありながら、バンドを招集し、クォリティの高いCDを作り、自らブッキングして大阪や名古屋にも遠征し、ファンクラブ「ゆりえ帝国」も設立。コミュニケーション能力の高さを武器に、ファンを巻き込んで自ら道を切り開く姿はあっぱれだ。3rdアルバム『palette』リリースパーティ(7月20日)直前、多忙な彼女に話を聞いた。 ●シンガーソングライターってよく知らなかった ──ホームページには2012年に音楽活動を始めたとありますね。 はい。大学2年のときです。 ──それまで楽器はやっていなかったんですか? 誕生日プレゼントにお父さんが買ってくれた安い