
Creepy Nuts(R-指定 & DJ松永)後編「堂々と自虐する」のがヒップホップ
インタビュー前編では主にCreepy Nuts結成以前のキャリアについて教えてもらったが、後編はR-指定のリリック作り、バトル王者の誇りと重圧、創作のインスピレーション、MCバトル人気の過熱、といったテーマに分け入っていく。有能さすらコンプレックスになるRの自己省察と感情の相剋と、松永の愛すべき自然児ぶり。言葉の端々から、交わす視線から、互いへの信頼と敬意が伝わる。実にいいコンビだ。ふたりの会話のグルーヴはWEBラジオ『Creepy Nutsの “悩む” 相談室』でも味わえる。彼ら言うところの典型的な「不毛な議論」だが、だからこそ面白いので聴いてみていただきたい。 4月17日、たりない巡業2016 春場所最終公演@渋谷TSUTAYA O-nest(撮影:有高唯之) ●R-指定のリリックは「ぶっちぎりで理詰め」 ──RさんのUMB全国大会3連覇という実績は圧倒的ですが、自信はつきましたか? R 難しいですね……。うれしい反面、面倒くさいことをしてしまったなっていうか、ちょっと考えものやなっていうこともあります。気軽にバトルに出てサクッと負けるみたい